46.海外でリーダーシップを発揮して働くために
2)現地スタッフとのコミュニケーションについて
すでにお伝えしたように赴任当初、私の語学能力は悲惨なものだった。
英語も現地語もできない状態で赴任したので、私もつらかったが、
現地スタッフも口には出さないが、正直、英語ぐらいしゃべってくれよ
という印象だったに違いない。
最初は、通訳に頼っていた私だが、これでは絶対にいけないと自覚する
出来事があった。
赴任して1年ぐらい経過したある日、私は少し厳しいことを徹底するために、
通訳にこういうことをスタッフに伝えてくださいとお願いした。
通訳は、それをしっかりと伝えなければならないと思ったのであろう、
事務所のホワイトボードに大きくメッセージとしてベトナム語で書いたらしい。
これを見たあるベトナム人が、『これがお伝えしたことですか?』と駆け込んできた。
私は 『そうです。○○ということを伝えたかったのです』。というと、『このホワイトボード
に書かれたベトナム語は、あなたの伝えたいニュアンスではなく、かなりきつい言葉
になっています』。と彼は言った。おそらく彼らに失礼な訳になっていたのだろう。
私はこれを機に、現地スタッフとはできる限り直接話そう。どうしても難しい場合のみ
通訳を介そうと決めた。ベトナム語は無理なので、英語でいくしかない。どうするか考えた。
その結果、以下の方法で英語を勉強することにした。