23.海外でリーダーシップを発揮して働くために
2)市場、競合を理解する(代理店訪問、販売店訪問)
スケジュールに基づき、代理店様を訪問する。最初の訪問先はホーチミン
営業所管轄で一番売上の大きい、例の代理店様だ。
この代理店様の経営陣は全員英語がぺらぺらだ。まあ相手が、
英語ができても私が、英語ができないのであまり意味は無い。結局、当社通訳
に同行をお願いする。
この代理店様の本社は、Binh Duong省にあり、ホーチミン市から北東方向へ
20-30Kmぐらいのところだ。これぐらいの距離でも、道は混むので1時間ぐらいは
見ておく必要がある。
やがて、代理店様の本社へ到着。わりと大きな敷地で、我々の商品をストックして
おく倉庫もある。室内はよく清掃されており、働いているベトナム人スタッフも礼儀正しい
感じだ。ほどなく社長とその奥様が現れ、にこやかに挨拶をしてくれた。
日本ではあまり行わない習慣だが、ここベトナムでは挨拶と同時に歩み寄り、
握手する習慣がある。ひととおり挨拶が終わると、仕事の話となった。
社長は、弊社との関係、そして現在までのあゆみを語ってくれた。そして、それが
終わると私から質問をした。質問の原則は、大きなところから始め、細部へという方が
効率がいい。『日本では、建物の形態は大きく分けて2つあります。1つは1戸建市場、
もう1つは、ホテル、マンション、アパートなどの現場市場。ベトナムはどのような市場に
分けられるのですか?またその規模割合は?』。
ここはさすがにNo1の代理店だけのことはある。また社長は外資系の企業でも働いて
いたこともあり、タイでも経営者をしていた時期もあるので、私が何を聞きたいのか理解
していた。