66.海外でリーダーシップを発揮して働くために
3)注力販売店への優先配送
上記売上計画が決まった後、抽出した注力販売店にもとづいて、優先配送を
検討しなければならない。まずは代理店に配送を協力してもらうことを進める
必要がある。
すでに注力販売店の狙いは話をしてあるので、代理店も概ね方向性は合意
している。代理店の拠点もホーチミンにあるため、ホーチミン市内の注力店に
対する優先配送は話が障害なく進む。
当社営業も注力店へ集中営業するので、そこから入ったオーダーはとにかく
優先してほしい。これを見据えて、できれば毎日とは言わないが、1日おきに
定期便を回すことを考えてほしい。と伝えた。
これは生産能力が大きく、シェアNo1である我々しかできないこと、競合はとても
コスト倒れになってできないはず。だからこそこれを行えば、もっと差がつくはず。
といって各代理店に話をした。
一番力の強い代理店はのってきてくれた。1社でも当社代理店が乗れば、
他の当社代理店もそれに近い対応をせざるを得なくなる。
ただ、一番力の強い代理店もタダでとは言わない。やはり当社に対して
『配送サポートを上げてくれ』と来た。ここからがまた交渉だ。
何でもかんでも受けていると、サポートだらけになって当社の利益を圧迫する。
いろいろ調べてみると、当社は売上達成のリベートのほかに、この配送サポート、
さらに台数リベートなども出している。結構出している。できればこれ以上サポート
を増やしたくない。というのが当社の理屈だ。
一方、代理店サイドの理屈はどうか?おそらく当社が価格アップや(もちろんその
結果で販売量減少が無いようにすることが重要)、様々な政策で販売量が増えれば
マージン額も増え、経営は成り立つはず。