shyumahaのブログ

海外でリーダーシップを発揮して働くために、私が海外勤務経験から得た体験記を記しています。

13.海外でリーダーシップを発揮して働くために

5)下見訪問後から赴任までの期間

下見訪問を終えて日本に帰ってきたが、妻が後から言うには、私のテンションが

すごくあがっていたらしい。はじめてのベトナム訪問で且つ、ベトナムの熱気に

触れた私は冷静ではいられなかったということだろう。

 

ただ、赴任まではまだ5ヶ月ほどある。それまでは、現在の仕事に集中しなければ

ならないし、一方で、予防接種、語学などもこなしていかないといけない。

また必要な備品の購入も必要だ。

 

ただ当時はどのような手続きで赴任準備を進めていけばいいのかという手順が

当社で確立されておらず、インターネットなどで調べながら、独自で進めていった。

 

予防接種は、狂犬病破傷風、A,B型肝炎などであり、1回では抗体がつかず、

数回期間をおいて接種しなければならないものもあった。しかし、私はこの予防接種

を受け始めたのが遅く、このため抗体がつかないまま、ベトナムに赴任する羽目になる。

 

また、語学に関しても会社が社費で研修を認めてくれるのは、正式人事異動発表からであり、

当社では赴任1ヶ月前からだった。

 

私は、この会社に就職してから日本の市場のみ対象に営業マン10年、営業本部スタッフ6年

だったので、英語などとうの昔に忘れている。だったらいっそのこと、ベトナム語を学んだ方

がいいか?と思ったが、現所長の英語の方がいいということで、英語研修にした。

 

しかし案の定、ちんぷんかんぷんで、1ヶ月の研修だけでは中学英語をやっと思い出した

ぐらいだった。

必要な備品は、現所長がリストにして教えてくれた。特に変圧器(日本と違い200V)を

譲ってくれるのはありがたかった。あとは、子供のベトナムの学校での教科書を日本の

管轄機関に取りに行ったり、ベトナムに赴任するための無犯罪証明書などを神奈川県警

(当時私は横浜市に住んでいたが、所轄ではだめで、県警本部に行く必要あり。

指紋などを記録される。)で申請したりした。

 

以上のような準備をしながら、現在の仕事もなんとかこなしていった。特に最後の仕事

で新商品導入のとりまとめ推進の役は、なかなかきついものがあったが、これも他の優秀

なスタッフのおかげで、何とかまとまった形で終えることができた。

 

その他細々した日常業務もあったが、はっきり言ってベトナム赴任が決まっているので

、時々心理的集中度が低くなったりしたことは事実である。そうこうしているうちに、

いよいよ赴任日が近づいてきた。会社員の皆さんはご存知のように、このあたりは送別会

の時期となる。

 

いろいろ関係のあった部署の方々からお声をかけていただき、連日 深夜まで送別会を

していただいた。もう体は連日の送別会で睡眠不足の上、アルコール付けでグロッキーだ。

 

加えて、家も赴任準備のため、残す荷物とベトナムへ飛行機で運ぶ荷物、船で運ぶ荷物

などに分けなければならない時期でドタバタ。妻も睡眠不足でグロッキー。

このときは、お互いイライラしてよく喧嘩をした。

 

こういう時期も経て、最終的に住民票を日本から抜き、電気、ガス、水道などの契約も

終了手続きをすませた。そして明日 いよいよ成田空港に行き空港前のホテルで1泊宿泊し、

ベトナムへ赴任ということになった。家の中は当然 荷物類は運び終えて何もない。

 

この賃貸アパートには6年間住んだが、まさに引っ越してきた当時を思い出し、子供の成長

も思い出し、少し感傷的になったのを覚えている。