34.海外でリーダーシップを発揮して働くために
そういう一般知識を入れた上で、当社の事業内容をまた考えてみる。
そうするといろいろ面白いことがわかる。
前述したように当社は、どちらかというと固定費割合が高い事業だ。
当社の業績は順調に伸びており、トイレ台数シェアも40%ほどでトップシェア。
工場も継続して新設している。
つまり、工場設備増強による稼動費、製造人件費、減価償却費拡大から、
ますます固定費率があがる傾向にある。つまり営業は稼働率を上げるために、
もっともっと量を売ることが求められる。
トイレの商品群は、普及グレードから高級グレードまで10種類ぐらいあるが、
普及3グレードで全体販売台数の92%ほど占めている。高級グレードはわずか8%ぐらいだ。
でも1台あたりの利益率で見ると、高級グレードの方がはるかにいい。ともすると高級
グレードの拡販に目が行きそうだが、先ほどの理屈から言えば、
● 普及3グレードが稼働率を上げている元となっているので、この商品群こそが
当社の業績を支えていることになる。
では、どうしてこれだけ売れているのか?競合はどんな商品群と価格帯になっていて、
販売店とエンドユーザーがなぜ、当社商品を買ってくれるのか?この理屈を探らな
ければならない。