24.海外でリーダーシップを発揮して働くために
代理店社長『市場は、大きく現場市場(主にマンションや、ホテル
などの大型物件)と戸建市場に分かれる。それはほぼあなたが言った
日本の市場と同じ分類になる。
そして、戸建市場が主でボリュームがある。正確な割合はわからないが、
8:2あるいは7:3ぐらいと考えている。』。『ありがとうございます。割合は
理解しました。着工数はわかりますか?日本であれば住宅着工数はすぐに
調べられますが、ベトナムはそういうデータはありますか?』。
『そういうデータはないし、政府建築省庁に聞いても、あてにならない』。
これ以上深堀しても、わかりそうにない。こんなときにリフォームの割合は?
とさらに日本流に細かく聞きたくなるが、それを抑えつつ、次の質問を尋ねる
『1戸建市場が主要な市場ですね。そうすると、その住宅のオーナーはどういう
風にトイレを買うのでしょうか?』。『住宅は通常、建築業者に建ててもらい、
時期が来ると、住宅オーナーが直接トイレを販売店に買いに来る』。
『建築業者がトイレを買って、オーナーへ売るのではなく、オーナーが自らトイレ
を販売店に買いに来るのですね?』。『そのとおり。』。
私は日本のこの業界の流通とかなり異なるなと思いつつ、『では、そのオーナーは、
販売店で買うということですが、最初からどこのメーカーのトイレと決めて買いに来るのか、
それとも販売店にすすめられたものを買うのかどちらの割合が大きいのでしょうか?』。
『圧倒的に後者だ』。『ではその市場を抑えるための重要なお客様は販売店様で
あるということですね』。『そのとおり』。『その販売店様は、大小含め、ホーチミン
管轄エリアでどれぐらいの数があるのでしょうか?』。『2,500店ほど存在する』。
『それらの販売店様へは、あなたがた代理店様が販売することになるが、
その代金回収方法は銀行決済?』。『ちがう現金取引。このため、回収の手間がかかり、
且つサイトどおりの全額回収が難しい』。
(弊社と代理店様は銀行決済取引なので回収の手間はかからない)。
代理店の社長は続けて『だからメーカーである御社と我々代理店に対する支払い
サイトももう少し伸ばすなど検討してほしい』。しまった今の質問はやぶへびか。。。