92.海外でリーダーシップを発揮して働くために
代理店社長、販売店社長『では、どうするのか?』。
私『私案ですが、現在現場代理店は、毎月、現場見積もり情報を当社へ
送付いただいています。御社もそうしていただけませんか?
そうすれば先に営業情報が入ってきた方を優先します。これが公平かと思います。
情報が同時の場合は、両方対応で競争という形です』。
代理店社長『しかし、50台以下などの物件でも現場代理店から安い価格がでるのは困る』。
私『確かにそれは頭の痛い問題です。台数の比較的少ない現場で価格のたたきあいが起これば、
販売店さんや、代理店さんの商売がきつくなりますからね』。
『わかりました。赤字で出すことを現場代理店さんが行えば、完全に防ぐことは難しいですが、
当社としてできることは行います』。
まあ大体こんなやり取りであった。販売店さんの社長と代理店さんの社長は、
100%満足していなかったが、このあたりまでが私の考えられる対処であった。
後日、現場代理店には、
・ 新しい現場価格の値引き体系を導入すること。50台以下の物件で、あまり安い
値段が出ないような価格体系を導入。(つまり当社からの出値を調整)
・ 販売店が先にアプローチした物件には、原則 販売店チャネルを優先する。
一方、このNo1販売店には、
・ 現場物件情報を毎月出していただければ、先にアプローチした方を優先すること。
ただし、最終はオーナーが決めること。
・ 情報にのっていない物件や、特殊な事情で100%完全にバッティングを阻止する
ことは不可能なので、ご理解いただくこと。
・ 50台以下の物件で、極端に安い値段が出ないように、当社として対処したこと。
以上を文書にして、説明して、この種の問題を対処した。
当然 現地ベトナム人スタッフもこれを説明する役割を担うので、事前にその内容を理解してもらった。
完全に解決できる対処案とは思わないが、お客さんからのクレームには真摯に対応しているという姿
が大切だと思う。これでまたしばらく、通常の営業活動が続くことになる。