84.海外でリーダーシップを発揮して働くために
こういう仕組みも含めて、ハノイ本社の社長へ以下報告した。
・ あずけ在庫は廃止する必要があること。ただし、代理店はこの種の利権を
奪い取られるだけでなく、キャッシュフローのリスクも多少は負う必要があること。
そういう意味で言うと、当社が倉庫を持つだけでなく、彼らのホーチミン倉庫や
地方への倉庫までの配送は、当社が負担する検討が必要であること。
ただし、当社が地方へ配送する分、その地方への代理店への配送サポートは
減少させる必要があること。そのプラスマイナスを算定しておくこと。
・ 重い課題だが、当社として必ず進めなければならないので、社長もこの
交渉へ参加いただき、当社のトップ決定であることを伝えていただくこと。をお願いした。
当社の社長は、快諾してくれただけでなく、以下のことを教えてくれた。
・ プラスマイナスの損得だけでなく、中長期的に考えると、当社が持つべき機能
は当社が持ち、当社が自前で行うので、代理店は代理店の努力で行うべきことは
おこなってもらうという風土を醸成すること。なんでもお願いして、サポートを増やす
などという構図はなくしていくこと。
・ コストは多少かかるかもしれないが、こういうことを当社が負担することによって、
代理店さん含む流通業者が他メーカーに乗り換えられない差別的優位性を持つことができる。
というところまで考えてくれた。さすがは社長である。