82.海外でリーダーシップを発揮して働くために
代理店社長『あずけ在庫では、数えないあずけ在庫がある。それはどうする?』。?
数えないあずけ在庫?なんだそれ?初めて耳にする言葉だ。私の英語力の問題も大だが、
こういうときは紙と鉛筆で絵を双方が書きながら、しゃべるに限る。代理店は、こんな絵を描いてきた。
左記の赤括弧のような、あずけ在庫があり、これを数えないということ。。。
え?それではこの分は、当社は損しているということ。?。。。。
言い換えれば、代理店にサポートしているということ?
なんとなく図と説明で意味はわかったが、どうしてこのようなものが存在するのか
理解できなかった。彼らは、代理店が倉庫を新たに作ったりした際の、サポートとして
こういう権利をもらっている。といっていた。そう、当社が認めたサポートということになっていた。
彼らは、キャッシュフローのリスクもあるが、それよりもむしろ、こういった権利が
なくなるのが痛いと感じていると確信した。
しかし当社からすると、冗談ではない。売上達成のリベート、地方配送のサポートや、
台数達成のサポートもある上に、こういう隠れた(日本人が認識していないだけ)サポートがあると、
利益への影響が大きいだけでなく、なおさら財務の正確性が損なわれる。
やはりあずけ在庫は、なくさなければならないと確信した。
この後も、いろいろやり取りが続くが、なかなか話が決まらない。私はあずけ在庫を廃止したい。
代理店は続けたいで完全な平行線だ。
メーカーとして強権的にやりたい衝動に何度も駆られたが、相手の立場に立ってみるとやはり、
長年のやり方を変えることになるので、議論は徹底的にし尽くした方がいいと思い。
19時まで続いた交渉を終えて、1人暗くなった空の中、ホーチミンの帰途に着いた。